【PFL2018#9】ライト級プレーオフ、本命はウィル・ブルックス!不気味なジョニー・ケース!
【写真】文字通りダークホース中のダークホース=ジョニー・ケースは、2014年9月のUFC JAPANで徳留一樹に勝利している(C)MMAPLANET
13日(土・現地時間)にカリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメント・センターでPFL2018#09 Playoffが開催される。今回の決勝進出を賭けたトーナメント準々決勝と決勝戦はライトヘビー級とライト級だ。
いってみれば1階級につき2つのワンナイト4人制トーナメントが開かれるわけだが、ライトヘビー級ではナタン・シュルチ×ジョニー・ケース、クリス・ウェード×ロバート・ウォルトリーの勝者と、イスラム・マメドフ×チアゴ・タヴァレス、ウィル・ブルックス×ラシッド・マゴメドフの勝者が決勝進出を果たす。一方、ライト級ヴィニー・マガリャエス×ラキム・クリーブランドとエミリアーノ・ソルディ×ヴォルク・アターエフ、ダニエル・スポーン×ショーン・オコネルとマキシム・グリシャン×スメリーニョ・ラマの勝ち上がり組が決勝戦で戦うこととなる。
フェザー級などはアンドレ・ハリソンやランス・パーマーの本命が存在し、結果的に決勝進出はレギュラーシーズン1位のスティーブン・サイラーと2位のパーマーとなった。その点ライト級に関しては、実績的に本命はシーズン2位の元ベラトール世界ライト級王者でUFCベテランのウィル・ブルックス、そのブルックスと決勝進出を争う対抗馬は通算戦績15勝2敗でシーズン3位だったイスラム・マゴメドフといったところか。
シーズン1位のシュルチは以前にマゴメドフに敗れているが、プレーオフ準決勝で当たる可能性のあるウェードにはレギュラーシーズンで判定勝ちを収めている。それよりも不気味なのは、一回戦の相手ケースだ。ケースはプレーオフ進出者決定戦的なシーズン最終戦でPFL初出場となる予定だったがジェイソン・ハイの計量失敗で──戦わずして8位の座を勝ち取り、プレーオフ出場を決めた。
予測不能のワンデー・トーナメントは実力+αの「α」の部分が行方を左右するケースが、通常のシングルマッチより多い。UFC4勝2敗のケースが決勝に勝ち上がる可能性も十分にありえるだろう。
一方で、プレーオフ準々決勝は2R制でドローの場合は初回を取った人間がタイブレイカーとして、準決勝に駒を進めることができるフォーマットだ。フェザー級の戦いでは実力が伯仲したマッチアップでは、初回にテイクダウンを手堅く取るという早期フィニッシュを促した設定とは真逆の試合展開が見られた。そういう意味でもテイクダウンを取れるファイターとして、柔道の崩し、足技&腰技が使えるシュルチと、超ローポジションからシングルでスクランブルに持ち込み上を取り切るウェードにプレーオフフォーマットが優位に働く可能性もある。
ただし、続いて待っている準決勝は5分×3R制というガチンコ勝負。エルボーが禁止とはいえ、不確定要素の上になりたつ王道勝負の行方を予測する方が無理というものか。
なお今大会には既報の通り、日本から川名雄生が補欠戦で出場している。川名には他人の負傷で準決勝進出という思考は捨て、米国で1勝を挙げる……UFCファイターに勝つことを念頭に置いた結果に拘った試合を見せてほしい。
■ PFL2018#9対戦カード
<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライト級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライト級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
ラキム・クリーブランド(米国)
<ライト級準々決勝/5分2R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ジョニー・ケース(米国)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
ヴォルク・アターエフ(ロシア)
<ライト級準々決勝/5分2R>
クリス・ウェード(米国)
ロバート・ウォルトリー(米国)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
ダニエル・スポーン(米国)
ショーン・オコネル(米国)
<ライト級準々決勝/5分2R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
チアゴ・タヴァレス(ブラジル)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
マキシム・グリシャン(ロシア)
スメリーニョ・ラマ(カナダ)
<ライト級準々決勝/5分2R>
ウィル・ブルックス(米国)
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)
<ライトヘビー級補欠戦/5分2R>
ブランドン・ホージー(米国)
ホニー・マルケス(ブラジル)
<ライト級補欠戦/5分2R>
ラムジー・二ジェム(米国)
川名雄生(日本)