創始者稲川義貴は自身を公に「戦闘者」と名乗り、団体内では「マスターインストラクター」と称している。「戦闘者」という名称は「武道家」「格闘家」とは違い、軍事的な「戦闘」にこだわる者という意味で、「兵法者」に近いニュアンスの言葉であるという。稲川自身が海外に修行に行った場所の治安が非常に悪く、刃物や銃を持った相手に対して、これまでの自身が培った格闘技はただのスポーツとして「実戦」では全く役に立たなかった事が創設の切っ掛けとなった。稲川自身は明治神宮至誠館で講師もしているが、こちらはあくまで一般的な武術指導に留まっている。

日本古来の動きや武術、精神をベースにした戦闘術。CQB/CQC等、戦いにおける様々な状況を想定した格闘術であり、空間的な距離に関わらず自ら用いる身体操作を駆使して戦う技術である。「零距離」とはかつての特攻隊の兵士達のように自らの犠牲を顧みずに「距離をゼロにして」戦う思想も意味する。
創始者が日本の古流武術である神刀流の他に古式ムエタイをはじめとするタイ武術やコマンドサンボ等も学んでいることから、古流武術の身体操作を基にした動きの中にシステマやエスクリマ等に似たものも見られる。自衛隊格闘術や帝国陸軍の綜合武術格闘術の要素も取り入れられている。素手の他にもナイフ、警棒、フラッシュライトやハンドガン、ライフル等の火器の操作も想定している。
体幹を保ったまま、肩甲骨を柔軟に回す「ウェイブ」を基本の身体操作の一つとする[1][2]。

有事の際には最前線へ投入される陸上自衛隊の中央即応連隊や、特殊部隊である陸上自衛隊・特殊作戦群への指導は部隊創設前の準備隊当初から行われており、海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊の他、警察の特殊部隊である特殊急襲部隊(SAT)への指導も行われている[3]。また、警察大学校へ講師を派遣している[4]。
その他自衛隊の基地、駐屯地への指導の他、米軍特殊部隊への指導実績がある[4]。
対象を完全に無力化する殺人術に当たるため一般には一切の直接指導を行っておらず、基本操作である「ウェイブ」だけはアクション俳優やスタントマン等だけが習うことが出来る。下記の「防人の道 今日の自衛隊」ではある程度の基本的技術を披露しているものの、対軍人・対テロリスト用の防衛術のため、一般的な護身術とは一線を画している。


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